アンジェリカ田町保育園

今日は見学者が6組ほど…みなさん抱っこ紐で来ていたので、汗だくです。

ちなみに、ベビーカー置き場は入り口の外にあります。開始時間を間違えての2度目の訪問だったので、暑いわ疲れたわで、広さ等は記憶に無いです。

園児のお部屋を見る前に、園長先生が一通り、園の目標やこだわりを説明して下さいました。

保育目標は、自尊、協調、自立、創造の四つの心を育てること。こだわりについては、以下。

*農園

埼玉の直営農園で、食育と連動して給食の野菜を作っている。田植え→稲刈り→脱穀→精米→餅つき→のし餅に成型→お雛様のあられにして食べるなど、自分で田植えや収穫をした食材を頂くことで、食への興味や感謝する心を育てる。

*食育

0歳児の食育は、生活習慣を整え、決まった時間に食べることでお腹が空くリズムを作るところから始まっている。学年が上がると収穫や調理などの体験を行事と合わせて行なっていく。

*英語

ネイティブの先生と遊びながら0歳児から英語に触れる。まずは日本語でしっかりコミュニケーションを取れることが必要なので、英語を話すことを目的としているのではなく、自分と違う言葉や文化を持つ人を受け入れる、という観点で展開される。

*絵本

絵本を通じて想像力や空想力を養う。また、保育士や親に読み聞かせてもらうことで、心の発達や信頼感、自己肯定感を伸ばすことにつながるため、絵本の貸し出しを行なっている。絵本コーナーには、季節ごとに入れ替え、常時300冊くらいは置いてあるそう。

*リズム

自由な自己表現で、個性や表現力を伸ばす。また、身体を伸ばしたり縮めたり。体幹を育て、身体を作るための時間。体幹で背中をしっかり立てて座れるように、お部屋にある子ども用の椅子は背もたれが低くくなっている。

一通り、アンジェリカの保育方針について説明していただき、さっそく園内の見学へ。

各お部屋は縦に並び、廊下が長く、乳児のお部屋の廊下にはゲートが設けられています。廊下に出てしまった時にあっちこっち行ってしまわないようにと、幼児が勝手に入って来ないように、と、今まで見た保育園にはあまり無い配慮でした。

オムツ替え用のお部屋があります。こちらの園では子どもの発達の観点から、園の中では布オムツを使うことを推奨しています。理由は、布だと濡れると気持ちが悪いが、”気持ち悪い”がわかるから”気持ち良い”もわかり、それを表情や言葉で『伝えようとする』から。また、オムツは動きづらく、早めに動きやすいトレーニングパンツへ移行することで、運動機能と脳の発達を促すことができるから、だそうです。と言っても、家でも布オムツにしなさい、ということではなく、あくまで園生活での話。布オムツ自体は園で用意してあるので、各家庭では、オムツカバーを毎日洗って持ってくるだけ。レンタルも出来るそうです。

0歳児のお部屋。手前のエリアではミルクタイム、奥のマットが敷かれているエリアでは、つかまり立ちやズリバイをしている園児がいて、遊ぶ場所と食事の場所を分けているようでした。基本的にそれぞれ思い思いに過ごすそうですが、床におもちゃが散らかっている様子はありませんでした。1歳児のお部屋になるとブロックやお人形などのおもちゃで遊ぶ姿が見られますが、多くは保育士さんとのやりとりのある遊び方をしていました。どちらのお部屋も人数に対して少し広めです。2歳児のお部屋は区の基準に近いため、0歳児と1歳児のお部屋の余裕に比べると、ちょっと狭く見えます。

3歳児から5歳児までのお部屋はパーテーションで仕切られているため、広く使って活動することも可能だそうです。5歳児のお部屋では、保育士さんがエレクトーンを弾いて帰りのお集まりをしていました。

どのお部屋も窓が大きく採光が良いです。外から見える高さまではスモークがかかっているのでプライバシーも守られ安心です。

給食は園独自の献立で、離乳食は初期食からOK。食材は園から指定のものをクリアしてから次の段階に移る、とのことでしたが、食材のクリアだけではなく、しっかり舌を使って歯茎でカミカミできるかどうか、口の中の発達に重点を置いて離乳食を行なっているとのこと。(話の流れで、家で離乳食を食べさせる時のコツを教えてくださいました。)5歳児になると進級に備え、自分の給食や3歳児や4歳児の子の給食を自分達でよそいます。給食の後は、食べ物が落ちていると衛生的にも安全面でも良くないため、どのお部屋も掃除をするそうです。

延長保育について、基本的には事前申し込みで、当日は受け付けない。どうしてもという場合には致し方無いが、事前申し込みの人数により諸々準備をするため、夕食無しなど満足な保育ができないこともあるとのこと。

ここまでいくつか保育園を見てきて、方針や目標はどこも似たようなものですが、こちらの園では、それが実際の活動とリンクしていることを素直に感じました。また、園長先生のお話の中で、”区の方針”などの言葉は一切出て来ず、どの活動においてもちゃんと園としての考えを説明して下さることに、真摯に保育をされている印象を持ちました。延長保育など、働く親に対しては厳しい面もあるかもしれませんが、保育園は子どものための施設であり、保育士はシッターではないという当たり前のことに気付かされ、逆に頼もしく感じたのでした。

*見学時間:15時半〜

*見学クラス:0〜5歳児

[お昼寝]

・用意が必要な寝具→バスタオルの4隅にゴムを付けただけの簡易なもの二枚

[オムツ]

・オムツカバー→毎日洗い替え

・布オムツ→園側で用意、洗濯

[カリキュラム]

・外遊びの頻度や遊び方→周囲の公園に遊びに行く。園庭は無い。

・英語/リトミック/体操など→英語とリズムがある。

[食事]

・お昼ごはん→園で調理した給食。献立は園独自のもの。

・離乳食→食材リストをクリアしてから次のステップへ。食材リストだけでなく、咀嚼できているか等も確認して進める。

[保育士]

・園長先生→ニコニコしていて楽しそう。柔らかい雰囲気だが言う事ははっきり言う感じで、芯があるように感じる。

・保育士さん→イキイキとしていた。子ども達にもニコニコと接している。

[園舎]

・場所→マンション一階。

・耐震強度→区の基準

・セキュリティ→園舎の入り口にインターホンがあり、そこから入る。

・お迎え→ICカードは落とす可能性もあるので、信用しない。インターホンで顔と名前をチェックし、基本は両親に引き渡す。祖父母の場合は、事前に写真を共有して登録した上で、都度、保護者に確認をとってから。また、何時何分に迎えに来るかを事前に連絡の上、遅れたらNG。

・周囲の環境→マンションの奥の方で、通りに面していないので、静か。

[保育室]

・絵本の数→廊下つきあたりのスペースに本棚があり、絵本がたくさん置いてあった。量的には充分。

・おもちゃ→新幹線とレールのおもちゃやブロック、おままごとで遊んでいた。中には、牛乳パックを使った保育士さん手作りのおもちゃもあった。

・制作物展示→お部屋に飾ってあったが、ゴチャゴチャするほどではない。

・壁面の飾り→必要最小限の印象。

[設備]

・園庭→無し。

・プール→近くの保育園のプールを借りる。

・ベビーカー置き場→有り。

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