駒形克己さんの人気のしかけ絵本『ごぶごぶ ごぼごぼ』の絵本を読んだ感想、子どもの反応、読み聞かせ方、おすすめポイントなど、元幼稚園教諭・元保育士のママがご紹介。
絵本の概要
ごぶごぶ ごぼごぼ/作:駒形 克己/対象年齢0歳〜/1999年4月発売/福音館書店
絵本を読んだ感想
産まれる前から本棚に出していて、首も座ってないうちから娘に読んでいた絵本です。
- 「ぷーん」「ぷくぷく」「ごぶごぶ」「ごぼごぼ」「ぷわぷわ」と、あかちゃんが好む「ぱぴぷぺぽ」「ばびぶべぼ」という”両唇音(上と下の唇をくっつけて出る音)”
- あかちゃんが最初に認識する形と言われる”丸”
- あかちゃんに見えやすく認識しやすい”原色”
と、音・色・形、どれを取ってもあかちゃんが喜ぶ要素で出来ています。また、色々なサイズの丸が不規則に描かれていてリズム感もあり、飽きないようです。
読んでいるこっちは、何が楽しいのか正直わからないし、どのテンションで読めば良いのか迷う(笑)のですが、我が子がじーーーっと絵本を見ていたり、たまに「ひゃひゃ」と笑ってくれるので、ほぼ毎日読んでいました。
一日中ブルーライトを浴びている私の目には痛い原色の色に、
「子どもにこんな強い色、大丈夫か!?」
と思ったこともありますが、そもそもあかちゃんの視力や色覚は成長に合わせて発達するもので、乳児の間はわかりやすくはっきりした色でないと認識しにくいようですので、そんな心配は無用。
月齢・年齢 | 目の発達 |
---|---|
1カ月頃 | 光の違い(明るい・暗い)、目の前で動くものがわかる。 |
2カ月頃 | 色の違い(赤・緑)がわかる。 |
3カ月頃 | 動くものを目で追う。 |
4カ月頃 | 色覚がほぼ完成(青と黄) |
3歳終り頃 | 遠近感(両眼視)がほぼ完成。 |
6~8歳頃 | 視力ほぼ完成。成人と同じくらい見える。 |
1歳になると、読んでほしい絵本を自分で本棚から持ってきたり、気付くと自分でページをめくっている(!)こともありましたが、この絵本が選ばれる率は高かったです。
子どもの反応
首も座っていないうちは、目立った反応という反応は無いですが、丸い形を指さしたりページをめくる時に目で追っているので、確実に興味は引いている様子でした。
腰が据わると、私や夫のあぐらの中に納まって(←これかわいいですよね)絵本を読むようになりましたが、色のついた丸を指でなぞってみたり、穴に指を通してみたり、そのうち、私の発音を繰り返して発音するようになりました。
※我が家の娘は、穴に指を入れたまま力技でページをめくろうとするので、紙で指を切らないかハラハラしていました。厚紙で出来ているのでご注意ください。
4歳になるとさすがに手に取らなくなりましたが、3歳でひらがなが読めるようになってからしばらくは、自分で読んでいました。
読み聞かせの方法やおすすめのポイント
気持ちを込めて読めと言われても無理な絵本(笑)です。リズムや五感を意識して読むと、あかちゃんはすごく楽しんでくれます。
例えば、「ぱぴぷぺぽ」の発音は、唇に力を入れてはじけるように発音するとか、「さわさわ」はあかちゃんの身体を触りながら、「しーーー」は小さい声で口に指をあてて・・と言った感じに。
もちろん、普通に文字を読んであげるだけでも、あかちゃんには楽しい&目の発達にも良い刺激になると思いますので、絵本の読み聞かせが苦手なお父さん、お母さんにもおすすめです。
生後すぐのあかちゃんは、明暗がなんとなくぼんやりとわかる程度で、その後、ママやパパの顔を見つめたりおもちゃで遊ぶうちに徐々に視力が発達、遠近感・立体感を把握するようになるそうで、生後4~6か月から1歳半くらいまでは、目の発達にはとても大事な時期だそうです。
スマホやタブレットは出来るだけ避けてきましたが、娘が3歳になる少し前に私が転職し、私も夫も仕事が忙しくなり時間に追われる中、テレビの時間も増えていました。(タブレットはタイミングよく壊れました)
大人とほぼ同等の視力を得るのが3歳~6歳ということは、まだまだ娘の目は発達途上。
ワンオペ時間をどう乗り切ったら良いのかと途方に暮れつつも、何とかテレビの時間を減らしたいものです。