以前、娘が私のバッグからお財布を出して遊ぶのが流行ってしまったので、バッグのチャックを閉め、玄関に置いておくことで、遊ぶことがなくなりました。
先日、実家に帰った時に、バッグのチャックを開けたままにリビングの床に置いていたところ、娘がお財布を取り出し、ばぁばに見せながら?何やら話していました。
私は少し離れたところに居たので、
「娘ちゃん、ダメだよぉ〜」
と娘の後ろ姿に声をかけたところ、
「…」
しばらく固った後、てててっと私のところにやってきて、
「はい、ママにょ!」
まるで「持ってきてあげた!」と言わんばかりに(笑)持ってきて渡してくれました。
再びくるりとバッグに戻り、今度は黄色い小銭入れ。こちらは初めて見るので、お財布とは思わなかったかもしれませんが、小銭入れを手に取り、ばぁばに見せに…。(ばぁば笑ってる)
「娘ちゃん、ダ〜メ〜よ〜」
「…」
再び、後ろ姿がしばらく固まりましたが、みるみるうちに、お口がヘの字。
泣くの我慢…がまん…ガマ…
「うぇええ〜〜〜ん!うわ〜ん!」
ばぁばに抱きついて大泣きしました。抱っこして貰ってもしばらく大泣き。直後に仕事から帰ってきたじぃじにも抱っこして貰い、さらに大泣き。そして、富士山みたいなお口しながら、高いところから恨めしそうな目を私に向ける(笑)
きっと、
- 触りたいのに触れないこと
- 一度目で諦めたのに二度目もダメと言われたこと
- 何となくダメと分かってることを指摘されたこと
いろんな葛藤が、この3分間に駆け巡ったことでしょう。
もう少し大きかったら、
「わかってるもん!!」
と言っていたに違いない(笑)
この時に思ったのは、父や母、姉がいてくれて良かったな、ということです。
自分の家では、私にダメと言われたら逃げ場が無いですが、実家だと逃げ場がたくさんある(笑)ヨシヨシ慰めてくれる人がいることが、子どもにとってはすごくバランスの良い環境なんでしょうね。
現代は子どもを育てるには不便が多いですね。逃げ場がないのもそうですが、孤食の問題や鍵っ子も。子ども食堂や学童なんかもありますが、家族と過ごす時間と替われるものではないと思うのです。
世の中がどんどん便利になるにつれ、大人は忙しくなり、子どもは寂しくなる。
もちろん、いろんな視点があるので、メリット・デメリット色々あると思いますが、仕事が終わって、サラリーマンから “母” にスイッチすると、そんな事を考え始めてしまいます。
電車を降りるとそんな事はすっかり忘れ、家事の間はテレビが相棒だったりするんですけどね!