12/23、突然ですが産まれました。(1)

胎動が弱い。

と、気になり始めたのが前日2017/12/22夕方。
いつもは私がベットに入るとモゾモゾと動き始めるのに、前日の夜はそれも無し。

ひとまず夜はお腹を抱えて眠り、ゆったり夕方まで過ごしましたが、ニョロっと動いたような動かないような感じでだんだん不安が募ってきたため、主人と相談し病院に連絡。看護師さんに「今から来てください」と言われ、16時の予約で病院へ向かいました。

行く道すがら、「あかちゃんにいつ何が起こるかわからないなら、これから帝王切開でもいい」と言いながらも、妊婦検診では特に何も無かったし、大丈夫なんじゃないかと思ってました。

 

着くとすぐに、8FのMFICUの個室で胎児の心拍確認。170〜180を行ったり来たり。ちょっと多い気もするけど何も言われない。
エコーも、心臓その他は問題なく動いてるので、しばらく様子見となりベッドで横になりながらモニターを見ていました。しばらくすると突然、心拍がガクンと100以下に落ちてアラームが鳴り医者と助産師さん5〜6名がバタバタと部屋に入ってきました。
「ママ、四つん這いになって頭下げて〜」と言われ、わけもわからず言われた通りにすると、今度は酸素マスクを装着。二人の医師がエコー見ながら何やら話してる。
…ナニナニ?何が起こってるの?
ちなみに、酸素マスクなんて初めてでゴムの締め方すらわからず、ずっとマスクを手で押さえてました。
しばらくじっとしてると心拍が戻ったため、再び横向きでモニター監視。右向いたり左向いたり態勢を変えながら、胎児の心拍が聞こえる場所を探しつつ…その間も特に胎動無し。

助産師さんはとても優しく、大丈夫ですよ、と話しかけてくれました。

この時点では、
・いきなり心拍数が落ちることがあるから明日と明後日(土日)はこのまま入院
・月曜に医者集まって相談の上、帝王切開か様子見か決める
とのことでした。

月曜まで、心拍が急に落ちて危ない場合は緊急帝王切開の可能性もあるとのことで、点滴用の針を腕に刺し、手術の同意書やら輸血の同意書やら主人にサインしてもらい、完全に入院態勢に。
この状態でもまだ、数日の入院で帰れるんじゃないかな〜と思っていました。

ちなみに。同意書のついでに入院費を確認したところ、MFICU一泊7万円。です。

!!

ななまんえん!!

うおぉぉぉおぅ。胎児の命が最優先なのはもちろんだけど、高ーい…。高額療養費制度あってよかった。日本の医療保険制度に拍手喝采だわ。

 

面会終わりの20時頃、主人に夕飯を買ってきて貰い、一緒に食べました。その時、小さくポコっと胎動があり、今までほどの強さでは無いにしろ、明らかに動いてくれて少し安心。
その後、再度モニター監視とエコー確認。

21時、主人が帰ろうとすると、もう少し残って、とのこと。妙な緊張感で雑談なんてする気も起きず、主人と二人でモニターとにらめっこ。もちろん、医師と助産師さんはナースステーションで監視してくれてるんですけどね。

22時頃。医師と助産師さん再び登場。二人の医師がベッドに腰掛けながら話し合っている。

助産師さんが明るく話しかけてくれてたけど、医師が気になる。なんだろう、この雰囲気。週明けに判断なんだよね?土日はこのまま過ごすんだよね?

心ここに在らずで助産師さんと話していると、読めない表情の医師がやってきて、さらっと。

「胎児の状態を見る指標がいくつかあるけど、このまま週末を過ごしても、それらが今以上に劇的に良くなる、すごく元気!と言えるまでにはならないだろうことと、原因がわからないので帰ってもまた心拍が弱くなる可能性があるので…微妙なところではありますが、これから緊急帝王切開であかちゃん出しましょうという判断になりました。」

 

え。

 

私「…………」
主人(ポカーン)

私「これからって、明日とかでなくて、今、ですか?」
医師「はい、えーと何か都合悪いですか?」
私「いや…心の準備が。」
医師「あー、心の準備…そうですよねぇ。までも状況変わらないので…」

そりゃそうだ。

私「そうですよね、じゃお願いします。」

 

こんな想定外の事が起きたのは、短い人生思い返してみても初めて。今までの検診で何も問題なかったので、帝王切開の可能性なんてみじんも考えてませんでした。切るまでの準備とか、切った後の事なんて、なーんにも知らない。無知そのもの。そんなんでアッサリ承諾したのも初めて。

その後はもう、主人から実家に連絡して貰ったり姉にメールしたり、主人のいとこに連絡したり(いとことクリスマスパーティ予定だったので)。その間に、メイクを落とし、手術着に着替えて、尿道にカテーテル挿入し、血圧を測り…全て、助産師さんの流れるような動きにより、あれよという間に立派な患者に仕上がった私。
手術用ベッドに乗り換え、そのまま手術室へ移動したのでした。

 

つづく。

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