激痛クリスマス

日付変わってベッドに横たわる私。
定期的に看護師さんと助産師さんが来るので、今が何時なのかもわからない朦朧とした感覚です。
意識はあるので、動かそうとしても麻酔で動かない足が気持ち悪い、痛みよりも嫌。例え悪いけど、意識はあるのに筋肉が動かない、植物状態ってこんな感じなのか…発狂しそう。

と、この時はこれが人生で一番辛いと思ってました。数時間後にもっと辛いことが待っているのは知る由もなく。

外が明るくなり始めた頃、まず腹部の麻酔が切れてきて腹部がズキズキズキズキズキズキズキズキ…

うおぉぉ痛すぎるよぉぉお!何だこれー!!

下半身動かない苦痛どころか、動かしたくない!しかもパナマウントベッド、硬い!身体痛い!全然眠れない!

そんな苦痛をひたすら耐え、足の感覚が完全に戻った頃、マッサージ機とソックスから解放。この開放感は一生忘れません。

そして癒着を防いで腸を動かすために、「今日は歩いてトイレに行きましょう」と有無を言わさぬ看護師さんの鬼のような言葉。

(ベット起こすだけで激痛なんですけど…痛くてどうしたら足上がるのかわからないんですけど…)

まずはペットボトル2本分くらいの水を飲み干す。指定量の尿が出たらカテーテル外す。それから、トイレへ。

ーーーーーーっっっ!!!!!!!!!!

思わず息を止めてしまうような痛みに耐えて、ベットに腰掛けたような体勢まで下半身動かして…これがまた激激激痛なんですけど、そっから一歩踏み出す…
下腹に力が入らないため片足に体重を乗せるだけでズキズキ。
痛いから前屈みになるとまたズキズキ。
足を地につけた衝撃でズキズキ。

遅々として進まない。ありんこ?

やっとトイレに辿り着いたら今度は、排尿に伴って子宮が収縮することによる膀胱炎のような痛み。きゅうきゅうぅぅー。排便なんてどうなっちゃうの?出なくていいよ、しばらくお腹の中にしまっておいてあげるよ。
ちなみに、抗生剤と痛み止めの点滴してて、コレです。
うとうと、少し体温高いふわふわした感覚も手伝って、トイレとベッドの1往復だけで今日一日のエネルギーを絞り切った気分。ベッドによじ登ったら、もう動きたくない。痛すぎて顔の全筋肉も脱力です。

この日の食事は、朝無し、昼7分粥、夜5分粥。
産後フルコースの産婦人科とか羨ましいと思ってたけど、無理無理。エネルギー枯渇して疲れ切ったところに、お粥が染み入りました。

13時頃、夫と義父面会。

15時、両親面会。

夫に持ってきてもらった入院着に着替えて、NICUへ。
今回、急な入院&帝王切開だったので、入院準備品がまとまっておらず思いつくものを伝えただけでしたが、必要そうなものを全て持ってきてくれた夫。ありがとう。


予定より一ヶ月早く、1942g・44.0cmで産まれた娘はNICUに入ることに。
面会に行くと先に来ていた夫と両親に囲まれて、保育器の中ですやすや眠っていました。

細い手足にたくさん線付けられて、注射の跡は鬱血してるし弱々しい…と思っているそばから、うつ伏せのまま足をピーンとしてお尻を持ち上げてる。ヨガの犬のポーズみたいな。よく見ると太ももがっちりしとるやん。うん間違いなく私の子。

陣痛も無く下から産んでもいないので、正直、出産した実感がありませんでした。この子がお腹の中にいたのかぁ〜ふむ。という感じ。
でも、「出来ればあと一ヶ月、お腹の中で大きくしてから産んであげたかったな」とか、「NICUに一人でいるから行かなきゃ!」とか思うところはたくさんあるけど、産み方はどうあれ、母親として湧き出てくる愛情の質も量も変わりないみたいです◎

こんなドタバタな中、今年のクリスマスイブのごちそうは五部粥で終わったのでした。周りはクリスマスメニュー食べてた…。

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